経営者になった今は音声配信で新聞を「聞く」
就職や子育てで暮らしが変わるのに合わせ、自分に「ちょうどいい」情報収集法を選んできた。双子の子どもが中3になり、経営者になった今は、家事や通勤中に音声配信サービスで新聞社が配信するニュースを聞くのが合っている。インターネットやラジオでニュースに触れ、記事を家族のグループLINE(ライン)で共有し、家で話すこともある。
会社員時代は新聞を分野問わず横断的に読み、育児に追われていた時は1面にさっと目を通していた。信頼できる発信元かどうか確認して、世の中の流れを把握するのは今も変わらない。
「マイノート」は心の貯金通帳
通信販売会社に就職した2004年から、「マイノート」を習慣にしている。自分の心を動かしたものやこと、考えがどこかに行ってしまわないよう、「心の貯金通帳」として書き留める。関心を持った記事を切り貼りし自分の考えを添える。
幼少期は新聞の読者投稿欄が好きで、真っ先に読んでいた。今も自分のラジオ番組ではリスナーが投稿してくれた日常などを話している。
現代の人々の生活は多様で、最適な情報収集手段はそれぞれ違う。例えば、高齢者には大きな字の新聞を、子ども新聞はサイズを小さくして見やすく。バッグに入れて持ち運びやすい大きさの新聞があってもいい。
記者が足を運んで話を聞き、多様なコンテンツを提供する新聞発のニュースへの信頼は大きい。「これです」と一つの形を提供するだけでなく、選択肢を増やすこと。新聞を読むと、どのように役立つのか伝えること。それが、新聞が生き残る道だと思う。
整理収納アドバイザー・Emi(えみ)さん
1981年生まれ。兵庫県出身。暮らしにまつわる情報発信とオリジナル商品の企画販売を手掛ける「OURHOME」を運営する。2022年から音声メディアVoicyで「暮らす働く〝ちょうどいい〟ラジオ」を配信。近著に「今日から変わる わたしの24時間」(大和書房、24年)がある。中学3年の双子の母。