【宮本恒靖さんに聞く】社会の流れを俯瞰できる情報が重要

日本サッカー協会専務理事、元サッカー日本代表 宮本恒靖(みやもと・つねやす)さん

1977年生まれ。大阪府出身。プロサッカー選手としてJリーグ・ガンバ大阪、オーストリアのザルツブルクなどでプレー。日本代表ではワールドカップ2大会に出場した。引退後はガンバ大阪の監督などを務め、2022年に日本サッカー協会理事に就任。23年2月から現職。


オーストリアでの気づき

 

 新聞に触れ始めたのは小学生の頃で、最初はスポーツ記事を読んでいた。年を重ねるにつれて、社会面、1面など読む紙面の範囲がどんどん広がった。20代くらいになってやっと、全体を読めるようになった。

 過去にオーストリアでプレーしたが、自分の国を外から初めて眺める経験になった。現地メディアでは日本の話はあまり報じられず、アメリカやヨーロッパに関するニュースが多かった。この体験から、情報をいろんな角度から見られる方がいいと思うようになった。

 

英字紙で英語の勉強も

 

 普段はスマホアプリの新聞紙面ビューアーや、雑誌、インスタグラムから情報収集している。英語の勉強になるので、英字紙も定期購読している。スマホでインターネットから情報を得ることもあるが、どうしても自分の好みのものなど限られた情報にしか触れられない状況になりがちだ。その点、新聞は自分の関心の外にある情報に触れることができる。

 新聞は朝にさらっと斜め読みしながら、ちょっと気になったものをしっかり読んでいる。どこかのページからぱっとめくっていくと「こういうのもあるし、ああいうのもあるな」と物事を俯瞰(ふかん)して見ることができる印象が新聞にはある。

 

日本サッカー協会の仕事で変わったこと

 

 いまの立場になり、ビジネスパーソンや政治家といったいろんな人と会うようになった。会話のきっかけを考える際、社会の流れについて俯瞰的な情報を持つことがすごく重要だと感じる。日本サッカー協会(JFA)のパートナー企業の人たちと関わる際に企業の業績などさまざまな情報を得ておけば、しっかりと話せる。最近はそういった記事が気になる対象になり、読むことが増えてきた。

2023年10月23日公開