夫婦での育児「協力できている」 

新聞購読家庭で6割超

妻の負担を減らすワザ

 在宅ワークの増加に加え、男性が育児休暇を取れる制度の普及。これからは夫の育児参加が進み、妻のワンオペ育児などによる負担も減ると見込まれている。しかしながら、現実はまだまだ発展途上のため夫の育児参加率も低く、妻の責任やストレスが大きい。

 そこでぜひ見ていただきたいのが、当研究所の「育児」に関する調査結果だ。「夫婦で協力して育児ができていると思う」と答えた人の割合は、新聞の購読者で63.2%。対して非購読者は57.6%で、5.6ポイントの差が開いた。

 

 新聞に載っているのは経済やビジネスの記事だけはない。子育てについてのコラムや、子育てしやすい地域や施設、ママ友相談会のメンバー募集、男性の育児参加についての記事なども。
 毎日届く新聞には、夫の子育てに役立つさまざまな情報が詰まっている。夫婦で新聞を読むことで視野も広がり、子育てを無理なく続けていくための知識が身につくのだろう。

 

心にゆとりを生むアイテム

 では夫が育児参加するようになったとしよう。でもそこで、新たな問題が生まれるケースも。

 夫がまだ育児のことをあまり知らないため、作業に時間がかかったり、やることを間違えたり、いちいち質問したりしてしまう。それは仕方のないことだが、妻はついイライラすることもあるだろう。

 もしそうなったら心のゆとりを持つために、この調査結果を思い出していただきたい。

 「心にゆとりを持って生活できている」と答えた人の割合は、新聞の購読者で45.5%、非購読者で34.0%。購読者の方が、11.5ポイント高い結果に


 新聞は毎日決まった時間に届くため、自然と規則正しい生活につながる。大量の情報に毎日触れ続けることで、効率的な情報のインプットや、合理的な判断ができるようにもなり、時間的にも精神的にも余裕を持って行動できるようになるのだろう。

 新聞は内容が難しいイメージがあるかもしれないが、実は心のゆとりを保つ上でも、役立つアイテムのようだ。

 

夫婦で新たな習慣を

 夫婦で協力して不満のない育児を実現するため、そして心にゆとりある時間を過ごすためには、日々新しい情報に触れて、視野を広く保ちたいもの。既に子どもがいる夫婦も、これから子どもを迎える夫婦も、まずは新聞を開くことが、夫婦円満の新たな1ページを開くきっかけになるかもしれない。

 

【出典】
新聞科学研究所。2021年12月、全国ネット調査。
新聞購読者/非購読者における調査(N=2678)
※本調査では定期購読だけでなくコンビニや売店など店頭での購入も購読と定義する。

2022年8月19日公開