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「NIEタイム」実践校は学力テスト平均正答率が高い
NIEタイム(※)を週1回程度以上続けると、学力が上がる――。日本新聞協会がNIE実践校への調査を基に、新聞の活用頻度で全国学力テストの平均正答率を比較し分かった。新聞と学力との関係を、同協会の関口修司NIEコーディネーターが解説した。
新聞を生活の一部にすると、子どもの学力が伸びる
新聞協会が2月に発表した分析では、小学校の国語で全国平均よりNIE実践校は4.0ポイント、このうちNIEタイム実践校は5.4ポイント高くなっています(グラフ参照)。学習に使用するなど、新聞を生活の一部にすると子どもの学力を伸ばすことが裏付けられました。
学力に関係なく使えて、知的好奇心を高める新聞
その理由は、新聞は子どもの学力に関係なく誰でも使え、子どもの知的好奇心を高める効果があるからです。日常的に新聞を読む子どもは世の中の出来事を、自分の事として捉えるようになるという調査結果もあります。学びに向かう力を生かし、学力が高くなるのです。
新聞の活用は小学校の低学年でも、お気に入りの写真を話題にすることから始められます。漢字の部首を抜き出し集めることで、漢字がへんとつくりでできていることに興味を持つ子もいます。
家庭では記事を切り抜いた「スクラップノート」づくりがおすすめ
NIEタイムは家庭でもできます。子どもが興味ある記事などを切り抜いたスクラップノートに家族も簡単な感想を書き記事内容をみんなで考えるのが効果的です。週1~2回程度で学習意欲の向上に役立ちます。
テレビのニュースと新聞の記事とを比べ、家族で社会の出来事を話し合うのもよいでしょう。同じ話題で様々な見方があることが分かります。
子ども扱いせず、話し合うことが子どもを成長させます。親は間違った解釈でも気にせず、子どもなりの解釈のなかに良さを見つけ出し、認めてあげることが大切です。
※NIEタイム=継続して新聞を読みコメントを書く活動。
2020年10月21日公開