新聞ってどう読めばいいの?10分で読める速読術・時短インプット術を紹介

新聞の読み方・楽しみ方2020年07月09日
新聞ってどう読めばいいの?10分で読める速読術・時短インプット術を紹介

新聞を読んでいると効率的に情報収集できる(時短になる!)とか、ボキャブラリーが増えると言われています。でも、新聞をどう読んだらいいか分からない…という方もいるはず。この記事では、レイアウトや記事の書き方、効率のいい読み方のコツをご紹介します。新聞ならではの構成が分かると、10分以内で目を通すこともできますよ!

まず新聞のレイアウトの特徴をご紹介!

新聞を効率的に読むうえで知っておきたい「レイアウトの特徴」をご紹介します。

トップ―新聞社が読者に真っ先に伝えたいニュース

新聞の1面(最初のページ)の一番上で大きく扱われている記事です。「1面トップ」「トップ記事」とも。

1面には、その日の重要なニュースがピックアップされています。その中でもトップの位置にある記事は、新聞社がその日、読者に真っ先に伝えたいニュースです。新聞社が独自取材で入手した「特ダネ(スクープ)」が載ることもあります。

インデックス―編集者が選りすぐった「お勧め記事」が分かる

新聞の1面には「インデックス」と呼ばれる簡易な目次が載っています。その日の編集者が選りすぐったおすすめ記事を数本、掲載ページとともに紹介しています。

コラム―一番文章がうまい記者が書く読み物

1面の下にある読み物です。ニュースを生活者目線で分析したり、名著をひもといて今の世の中に対する警句を紹介したり。

新聞社の中でも、とりわけ文章が上手なベテラン記者が書いています。新聞は情報を「知る」ためのツールですが、ことコラムに関しては「味わう」という表現がピッタリ。このコラムを楽しみにしていて「一番最初に読んでいる」という人も多いです。

コラムのタイトルは、新聞によって違います。

社説―暮らしにかかわる出来事に対する新聞社の意見や主張

社説は1面ではなく、中面に載っています。

事件、事故、経済の動き、政府の方針など、私たちの暮らしにかかわる出来事について、新聞社の意見や主張をコンパクトにまとめたものです。ベテラン記者が毎日意見を交わして論点を整理し、分かりやすく書いています。

見出し&記事の特徴を知れば効率的な読み方につながる

新聞記事にはそれぞれ、見出しがついています(記事を書く人と、見出しを考える人は、実は別々なんです!)。新聞記事の文章の特徴と、記事のポイントを端的に表す見出しの役割を知っていれば、新聞を効率的に読むことにつながります。

見出し―記事のポイントを10字にまとめた「究極の要約」

記事のポイントを短いフレーズでまとめたものが見出しです。見出し1本はおおむね10字程度。「ニュースのエッセンス」であり「究極の要約」です。

新聞社には、取材して記事を書く記者のほかに、見出しを考え、紙面をレイアウトする「整理記者」という人たちがいます。見出しは、整理記者が「ニュースのポイントをシンブルに読者に伝えたい」との思いで考え抜いてつけています。

ニュースの重要度を判断するのも整理記者の仕事です。整理記者が「これは大ニュースだ!」とジャッジしたニュースほど、大きな文字の見出しがついています。

記事―最初の段落(リード)を読めばニュースが分かる

新聞記事は「大事なことを先に書く」という原則に沿って書かれています。

結論に当たる「何があったか」を一番先に。「なぜそうなったのか」「これからどうなりそうか」をその次に。

過去の経緯や、問題の背景は最後に。

特に、長い記事は、1段落目を読めばニュースのポイントが分かるようになっています。記事の1段落目は「リード」「前文(まえぶん)」と呼ばれます。

10分で新聞から情報収集する二つの速読法

忙しくてニュースチェックの時間が取れない…そんな人にお勧めの「10分で新聞から情報収集する方法」を二つ、ご紹介します。

1面と社説に絞って読み込む「10分じっくり読み」

まず、その日の重要なニュースがピックアップされている1面の記事に目を通します。1面に載っている記事は、おおむね4本か5本。

ページの下に載っているコラムを加えても、5本か6本というところ。

これだけ読めば、その日の主なニュースをインプットすることができます。

次に読むのが、中面の社説。社説を読むと「いま、世の中で何が問題になっているか」「問題の解決に向けて、どんな道筋があるのか」が分かります。社会の一員として行動するための「考える材料」を具体的に示してくれるのが社説です。

見出しの大きい記事だけ読む「10分でブラウジング」

先ほど書いたように、見出しは「記事の究極の要約」です。また、整理記者が「これは大ニュースだ!」と判断した記事ほど、大きな文字の見出しがついています。新聞のこの特徴を生かして「大きな見出しの記事だけ拾い読みする」のもお勧めの時短テクです。

新聞のページを1面から最終面までめくり、大きな見出しがついた記事だけを選んで読みます。世の中の動きをざっとつかむことができます。

どうしても時間がない人は、2~3分の見出しチェックでもOK

10分も時間を取れない!という人は、見出しチェックだけでもOK。新聞の全ての面の主な見出しをチェックするだけなら、実は2~3分で済みます。これだけでも「今、何がニュースになっているのか」を頭の片隅に置くことができます。

取引先や上司との会話でニュースが話題になったとき「全く知らない」と「なんとなく知っている」とでは大きな違いがありますよね。見出しをチェックしておけば「どうしよう、それ知らない…」と焦ることが少なくなるはずです。