【根尾昂さんに聞く】本当に大事なニュースは新聞で読む

根尾昂(ねお・あきら)さん 

2000年岐阜県生まれ。大阪桐蔭高で春夏通算3度の甲子園優勝に貢献。18年のプロ野球ドラフト会議で4球団からドラフト1位指名を受け、中日ドラゴンズに入団。


甲子園優勝の喜び、新聞記事で実感

 

 大阪桐蔭高で甲子園に出場すると、活躍を取り上げた新聞が宿舎に置いてあった。毎試合の結果が載っていて、優勝したときは号外も出た。優勝すると扱いが大きくなり、応援してくれる人たちの存在を実感した。その記事を読み、改めて優勝した喜びが湧いてきたのを覚えている。
 普段から新聞を読む習慣はないが、地震などの災害時には読むことがあった。昨年、大阪府北部で発生した地震では、登校でバスに乗っていたときに大きく揺れて、学校に着くと公衆電話の前に生徒が並んでいた。そのときは新聞でも情報を確認した。

 

スマホやテレビでニュースを見るのが苦手


 世の中には伝えなければいけない大事な事実があると思う。新聞は事実を全て世間に向けて発信できるので、とても影響力が強い。しかもテレビやインターネットのニュースと違い、ずっと残っていく。新聞を読めば、単純に良い悪いだけでなく、何かを感じて考えることができる。
 スマートフォンやテレビの画面でニュースを見るのが苦手で、本当に大事なニュースは新聞で読む。新聞なら自分の読みたい記事を探すことができるし、見出しや写真で一番伝えたいことが大きくなっていてインパクトがある。分かりやすく、頭に入りやすいのが新聞の良さだと思う。

 

プロでは結果が良くても悪くても、そのまま書いてもらえたら


 プロ入り前から取材を受ける機会が多い。しっかりと丁寧に答えることを心掛けている。プロでは結果が良くても悪くても、全部そのまま書いてもらえたらと思う。悪いことでも事実であれば自分の責任。取材を受けた新聞記事は気になるが、自分では読まない。それよりも今は自分のやるべきことに集中したい。

2019年5月14日公開