仕事と育児に効く情報収集術! 働くママトークイベントレポート

「子育て中はとにかく忙しい!でも仕事も頑張りたい!」

「情報収集のコツが知りたい」

「先輩ママたちの時間の使い方が知りたい!」

そんなママたちのために「NEWSPAPER CAMPUS」でトークイベントを開催しました。

 スペシャルゲストは、芸術教育士でケーキデザイナーの太田さちかさん!コーディネーターを朝日新聞の仲村和代記者に務めていただきました。

 イベントは子連れもOK。キッズスペースもご用意しました(キッズスペース大盛況……)

 

ゲスト紹介

 

[太田さちかさん]

 子どもとママのための製菓クラスやワークショップを展開する「My little days」を主宰。昨年刊行した「メレンゲのお菓子 パブロバ」(立東舎)は好評で、中国での出版も決まりました! 10歳、8歳、5歳の3人のお子さんを育てながら起業された経験をお持ちです。昨年新聞協会が作成した「働くママ応援ガイド」にもご登場いただきました。

[仲村和代さん]

 2002年に朝日新聞に入社。大分、長崎、福岡での勤務を経て、2010年から東京本社の社会部記者として、働き方や子育て、待機児童問題など幅広いテーマを継続的に取材されています。「ルポ コールセンター」(朝日新聞出版)のほか、4月に「大量廃棄社会」(光文社新書)も出版。4歳のお子さんを育てながら、泊まり勤務もこなされています。

 

仕事と育児、どう両立しているの?

 

 ケーキデザイナー、芸術教育士として多忙な日々を送る太田さんと、新聞記者の仲村さん。子育てをしながらキャリアアップもされてきたお二人……実際、どうやって時間をやりくりしているのでしょうか。

 

太田さん:3人の子どもたちを小学校と保育園に送り出してから、自分の時間が始まります。午前中にケーキの土台作りや下ごしらえなど、子どもがいるとできない仕事をして、お昼くらいから、打ち合わせも兼ねて外に出るという感じです。

 小学校5年生の長男は塾に通っているので、午後3時ごろに軽い夕食を食べさせてから塾に送り出します。その後、次女の保育園のお迎えや小学生の長女の宿題をみるなどして、8時過ぎに塾から帰宅した長男と一緒に晩ごはんを食べます。家事の後、長男の塾の復習を手伝い、子どもたちが寝た後で、自分の仕事を片付け就寝するのが1日のスケジュールです。

仲村さん:分刻みのスケジュールですね……!

太田さん:子どもたちが小さいときは寝ている間に仕事ができましたが、大きくなると宿題や塾の復習などを見てあげる時間が出てくるので、その時間をいかに作るかを考えています。仲村さんもとても、お忙しいですよね。新聞記者をしながら書籍を書かれているところがすごく興味深いです。

仲村さん:事件や事故など日々起こることに振り回されるような仕事をしていますが、ずっと忙しいというよりも、何か起きた時の密度が濃いんです。意外と暇な時間もあって、そういうときに本を読んだりしますし、先ほどの書籍の執筆時間もそういうところで確保しています。

 私の場合は息子が4歳で、夫も同じような仕事をしているので、一生懸命分担しながらやっています。今は主に私が保育園に息子を送っています。退社時間は日によってまちまちで、泊まり勤務もやっています。なので、夫と分担しないと回りません。

 

子どもの成長に合わせてキャリアチェンジ

 

仲村さん:太田さんはお子さんの成長に合わせてキャリアを変えながらお仕事をされてきたんですよね。キャリアを変えるにあたって、悩むこともあったと思いますが、どうしてキャリアをチェンジされたのですか。

太田さん:4~5年前はフルタイムで会社員としてマーケティングの仕事をしていました。フルタイムで働いていたときの帰宅時間は、午後7時ごろでした。我が家の場合は、主人も仕事が忙しく、子どもとのコミュニケーションの時間がほぼないまま毎週過ぎていくという状態でした。長男が小学校1年生の夏休みに、親が見てもわかるくらい笑顔が少なくなり、大好きなサッカーにも行きたがらなくなりました。そこから、なんとかキャリアチェンジをしなければと思いました。

 いきなり仕事を辞めても収入が無くなってしまいますし、30代というとキャリアも積んでいますので、なかなか辞められないですよね。私は準備を続けて、なんとか1年後に辞めました。保育園や小学校といった、バックグラウンドの環境が整ったところから、自分の仕事をチューニングしてライフスタイルを変えていきました。

 

産休復帰のタイミングで不安も

 

仲村さん:私の場合は単身赴任中に妊娠しまして、出産予定日は11月でした。本当は夫と交代で育休を取ろうとしていたのですが、役所からは「保育園には1歳になってからではとても入れません」と言われ、0歳の4月に入園することを勧められました。保育園の初日から病気で呼び出されたこともありました。当時は子どもを寝かしつけてから原稿を書いたりしていました。

 後輩にアドバイスすることもあるのですが、そんな時は「最初からできなくてもいいから、段々ステップアップしていこう」と伝えています。復帰して仕事のレベルを落とすとママ自身の挑戦する意欲が無くなるし、周りも「この人はママさん枠なんだ」となってしまうともったいないなと思います。ステップアップしつつ、でも無理はしないというようなアドバイスを後輩にはしています。

太田さん:私は産休育休を3回取ったのですが(笑)、やはり復帰前はすごく気持ち的に焦りますよね。直前になってオフィス用の洋服買いにいっちゃったり。当時はマネジャー職で部下もいました。部下より早く帰らなきゃいけないときなど、後ろめたさがすごくありましたが、それまでの仕事の積み重ねや周りのサポートで復帰できました。

 新聞は読みましたね。新聞を読んでいたことで、復帰後の打ち合わせなど自然に話に入っていけたなと思いました。時事を効率よく身につけるという点はすごくいいと思います。

 

仕事と育児の両立に新聞

 

仲村さん:記者としては、新聞はぜひお母さん方に読んでほしいし、生かしていただきたいなと思っています。太田さん自身、「自分のため」に新聞を読んでいてよかったと感じることはありますか。

太田さん:インターネットの情報だと、周りが良く見えてしまって焦ってしまう部分があって、流されそうになる、自分を見失いそうになる感覚っていうのがありました。新聞だと自分の考え方や立ち位置が見えてくるので、精神的に楽でした。

 もう一つは仕事での活用です。私のレシピ本が翻訳されて今後中国でも出版されるのですが、中国の方の食文化やビジネスマーケットは今どうなっているのかなど、新聞を読んでいると世界のことが一緒に入ってきます。一冊で経済も政治も国際も全部知ることができるというのはすごくありがたい話だと思います。あとは、情報源として信頼できるっていうのがいいですよね。

仲村さん:私自身も取材をしながら、お母さんたちの不安に触れる機会が多いのですが、今は情報があふれていて、ネットもあり雑誌もあり、いろんな方がいろんな発信をしていて、自分に自信が無くなってしまったときとか、「どうしたらいいんだろう」と迷ってしまうときがあるかと思います。

 昨日(4月6日)の紙面なのですが、新聞ではお母さん向けの記事をやっているんですね。「読み聞かせ 楽しんでますか」というタイトルの記事で、書いたのは子どものいる記者です。「読み聞かせをしないことで子どもの機会を奪ってしまうのではないか」「自分が努力をしないと子どもがダメになっちゃうんじゃないか」などママたちが日々プレッシャーを持っているのを感じるのですが、この記事の中は「子どもと一緒にお膝の上に乗せて楽しみながら、お話ししながらでいいんだよ」ということが書いてあります。

 記事を読んだときに、「悩んでいるのは私だけじゃないんだ」って悩みが少し軽くなるかもしれませんし、軽くならなくても、誰かに会いにいってみようとか次のステップにもしかしたらつながるかなと思います。

 

新聞は全部読まなくてもOK!

 

太田さん:そういわれると救われますね。頑張り過ぎなくていいというか。新聞も「全部読まなくていい」「情報は消費していい」と聞いてから、気楽に読めるようになりました。

仲村さん:新聞は大体新書1冊分くらいの分量があるといわれていまして、真面目に読むと2~3時間かかると思います。正直いうと新聞記者でも全部読んでいる人はいないと思います。多分皆さん「全部読めない」ということで「もったいない」と感じていると思うのですが、パラパラとめくって気になったところだけ読めるというのが新聞の良さなのかなと思います。

太田さん:我が家は小学生新聞と経済紙を取っているのですが、気になる見出しを読んでいくというスタイルですね。それくらいで1日のニュースは消化して、読み終わった新聞は袋に積み重なっていくという状態です。

 小学生新聞だけは子どもたちが読むので、一番最後にその日のお片付けをするときまでリビングにずっと置きっぱなしにして、子どもたちの好きな時間に読んでいきます。毎日読んでいると、絵として連なっていくという感覚があります。そんなに隅々まで読んではいないのですが。

 

子どもとのコミュニケーションツールにも

 

仲村さん:お子さんも結構読んでいらっしゃるとうかがいました。

太田さん:子どもたちは4コマ漫画が好きなのでまずそこを読みます。朝は一面を読んで、帰ってくると漫画やクイズを開いて床に寝そべって読んでいる感じです。一番下の子は5歳なんですけど、子ども新聞はルビがふってあるので、ちょうど読めるんです。意味は分かっていないのですが、声に出して一生懸命読んでいます。仲村さんのお子さんもスクラップをされているんですよね。

 

仲村さん:「新聞っていつからどんな感じで読ませればいいの?」「うちの子まだ小さいし、いくらひらがながあってもちょっと難しそうだなと思うんですけど」という方いらっしゃると思うんですけど。うちの子は4歳で年中さんになったばかりで、やっとひらがなが認識できるようになったところですが、1年くらいまえからスクラップをしいます。

 電車が大好きなんですけど、本人が電車の記事や広告を見つけてくるので、「ちょっと切って貼ってみようか」と。はさみとかのりの練習にもなるかなと思って。トーマスのときは狂喜乱舞していましたね。新聞は、ぐしゃぐしゃにしても、切ってもいいよって言いやすいのがいいところですよね。「今日のものは今日で終わり、どうぞ好きに使ってね」って言いやすいところがいいのかなと思います。

太田さん: 長男は小1から毎日読んでいるのですが、5年生になると、勉強していることとリアルタイムの時事がなんとなくリンクしてきている感じがすごくあるので、なんとなく身になってきているのかなと思います。スマホだとその子が何を見ているのかがわからないのですが、新聞だと見開いているページが大人からもわかるので、「このテーマに興味があるんだろうな」というのも見えてきますね。

 

お二人とも、お忙しい中貴重なお話をありがとうございました!
新聞って「子どもの教育にいい」とよく言われますが、実は、ママのスキルアップや時短にもつながるんですね。
お二人ともとても自然体で、でも、確実にキャリアアップされている姿がとても素敵でした!
太田さちかさんにご登場いただいた「働くママ応援ガイド」を読んでみたいと思われた方はこちらへご連絡ください(メール:kikaku@pressnet.or.jp)

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