【就活を考え始めたあなたへ】内定獲得に近づく新聞の読み方

 


[この記事で分かること]

①内定者が語る「就活、いつから始める?」「何から始める?」

②キャリア支援のプロが教える志望業界の絞り方

③内定獲得に近づく新聞の読み方とデジタル版の使い分け方


 

 「就活時は、社会で何が起きているのかを特に知っておいた方がよい」「正しい情報を集める方法として新聞を活用したい」――。

 これは、就活前の大学生に新聞を読み続けたいかどうか尋ねた際のリアルボイス。情報収集をテーマにした大学生向けイベントの参加者から届いた感想の一部です。

 一方、「知識や語彙(ごい)が増えるなど、良い点があるのは分かっているが、読み続ける自信がない」「新聞を読む習慣を生活に取り入れられるか分からない」といった声もありました。イベントに登壇した朝日新聞社の諸麦美紀さんに、就活生に役立つ新聞の読み方を聞きました。

 イベントで、面接で志望理由を聞かれた時に「『あのニュースをきっかけに調べていたら御社にたどり着きました』と言うと、情報収集能力があると思ってもらえますよ」と語っていた諸麦さん。具体的ですぐ実践できるアドバイスをたくさん教えてもらいました。

 

 この記事は、2022年10月開催の大学生向けイベント「あなたのやりたいことが見つからない3つの理由」の特別編です。イベントレポート前編】【後編を読んだ学生の皆さんから届いた質問に、内定者の若佐大夢さん、キャリアコンサルタントの羽田啓一郎さん、朝日新聞社の諸麦美紀さんが答えます。

 

 

Q. 新聞には企業のニュースも多く載っていますが、就活生は特にどのページに目を通しておくのがよいですか?

諸麦さん まず新聞の1面(「○○新聞」という題字のある1ページ目)から3面までは、見出しだけでも見た方がよいと思います。「その日、日本・世界で起きたこと」のうち、最も社会に影響のあることが、この1~3面に載っています。もちろん、新聞社によってこの価値判断は変わります。それぞれの新聞の1~3面を図書館などで読んでみるのも勉強になるかもしれません。

 

 

 

Q. 興味のない記事も読み続けた方がよいですか?読み続ければ、興味のあることが見えてくるのでしょうか?

諸麦さん 厳しい言い方ですが、「自分の半径5メートル以内のことにしか興味のない人」はどの会社も採用したいと思いません。自分の興味を広げることは、就活でも社会人になっても必要です。

 新聞でもテレビでも雑誌でも、「自分の興味を広げよう」と思って接すれば、そのきっかけをもらえると思います。

 

Q. 新聞を読み続けられる自信がありません。子ども向けの新聞から始めても大丈夫でしょうか?

諸麦さん もちろん大丈夫です!朝日新聞でいえば、朝日小学生新聞、朝日中高生新聞があります。分かりやすい言葉でニュースを解説するコーナーもあり、就活や社会人になった時に必要な知識を仕入れるのに役立ちます。

 「分かりやすい言葉で説明する」というスキルが身につくと、就活の面接で生かせます。社会人になってからの「説明力」「レポート力」にもつながるのでおすすめです。できれば半年は読み続けてくださいね。

 

Q. 新聞は紙で読まないとダメでしょうか。諸麦さんは、電子版と紙の新聞をどのように使い分けていますか?

諸麦さん 私も、朝は時間がなくて読めません!朝はデジタル版を読んでいます。

 通勤時に、まずは紙面ビューアー(新聞がそのままPDF化されたもの)で紙面を1面から最終面まで(テレビ欄の番組解説も!)ざっくり目を通します。気になった記事はスクラップ機能を使ってどんどん保存します。

 次に朝日新聞デジタルの上位に表示されている30本くらいの記事にざっくり目を通します。時間に余裕がある時はヤフーニュースやLINEニュースといった他社のニュースサイトに飛ぶこともありますが、たいていは音楽を聞いて、「今日も頑張ろう」と思って出社します(笑)。

 

2023年3月30日公開