静かで簡潔、自分のペースで理解

のん さん

1993年兵庫県出身。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインを演じ、ブレークを果たす。2016年に芸名を本名の能年玲奈から「のん」に改名。作詞作曲や声優など、活動の幅を広げている。3月6日に公開した映画「星屑の町」ではヒロインを務める。

静かで簡潔、自分のペースで理解


 新聞は、とても静か。テレビだとアナウンサーの人がしゃべるスピードで理解しないといけないし、声にこもった感情にも影響を受けちゃう。でも新聞は余計な感情がなくて、ただ静かに事実が文字になって並んでる。自分のペースで脳みそを動かして、情報を理解できる感覚があります。
 兵庫にいた小学生の頃、オリジナル新聞を作る授業がありました。阪神大震災がテーマで新聞を調べてたら、1枚の写真を見てびっくり。地元の街がめちゃくちゃになった写真は強烈で、ずーっと心に残っています。
 文章って、奥が深い。私は作詞をするけど、新聞と違ってまとめたりせずいっぱい遊ぶ。詩を書く原動力は「怒り」。自分の周りのことに対して怒りが高まって、衝動的に感情をぶつけることが多い。同じ文章でも新聞とは全然違いますよね。
 新聞や雑誌、ネットとか、媒体によって言葉はいろいろ。好きな女優さんの囲み取材とか、いくつも読み比べて「本当はどんな口調で、表情で、どういう言葉で話したんだろう」とかあれこれ想像するのが好きです。
 自分が取材を受けても、書かれ方は違う。しゃべったことをドラマチックにされたり、主観や臆測で書かれたりすることもあるけど、新聞は、あおらず簡潔にまとめてくれる印象があります。
 ネットニュースも新聞発信のものが多いし、新聞が無くなるとやっぱり困る。もっと読まれるためには、例えばあるページには情報だけ載せて、次のページにそれに対する色んな立場の意見を載せると面白いかも。「その意見は違うよ」とか言いながら、楽しんでページをめくれそう。

2020年4月16日公開

新聞を読んでみる