【ゆうちゃみさんに聞く】「バズる」より信頼が大事

「今の政治はこうなんやで」新聞好きのおばあちゃんとの会話

実家で新聞を取っていたので、小さい頃から気軽に読める環境だった。特に祖母が毎日じっくり読んでいて、紙面を広げて「今の政治はこうなんやで」とか「この漢字読める?」といった会話が日常的にあったのを思い出す。

新聞は多彩なジャンルの情報が全部一つに詰まっているのが利点だと思う。1人暮らしの今はデジタル版を購読していて、毎朝、仕事場に着く前にチェックする。ざっと眺めているうちに、今までそんなに関心がなかった分野の記事も、見出しをきっかけに読むことが増え、新しい知識へとつながっている。

最近は、政治や経済を扱うような少しお堅いテレビ番組に出演させてもらうことが増えた。ニュースにコメントを求められることも多くなり、「新たなチャレンジ」として楽しんでいる。インターネット社会では下手な発言をすると〝炎上〟するのが怖いけど、「無難なことを言ってもなあ」とも思う。

 

ギャルで信頼なさそうでも、発言には責任持ちたい

難しいことは言えなくても若い世代としての素直な意見を心がけている。ギャルで信頼性の低いキャラクターだと思われているけれど、発言には責任を持ちたい。だから、社会で何が起きているかをしっかり知るために新聞を役立てている。

もちろんSNS(交流サイト)やネットメディアの記事も見るけど、中には「これホンマなん?」と、内容に疑問を感じるものが結構ある。「バズる(拡散して注目を集める)」ためなのか、見出しと内容が違うことも多い。その点、しっかり取材して書かれている新聞の記事は信頼できる。だからこそ「バズる」ことにはとらわれず、これからもちゃんとしたメディアであってほしい。

 

モデル、タレント ゆうちゃみさん

2001年生まれ。大阪府出身。ファッション誌「egg」などで専属モデルを務めた。「令和の白ギャル」と呼ばれ、テレビのバラエティー番組や情報番組、CM、雑誌などで活躍。同世代のファンが多く、SNSの総フォロワーは延べ160万人。24年9月に写真集「ちゃみSummer」(講談社)を発売。